SNSを見ていると多くの方が富士山の写真を撮られています。しかも上手に…
有名な撮影スポットでは多くのカメラマンが富士山を狙って集まっているのをよく見かけます。
私も富士山を撮り続けてかれこれ10年を超えました。
最近では富士山の撮影に行くことが少なくなりましたが、
一時(ある年)は富士山の撮影にハマってしまい、頻繁に撮影に出かけておりました。
私は河口湖が地元なので富士山を撮影するのには大きなアドバンテージがあります。
撮影しようと思った時には自宅から富士山が出ているかどうかを確認してから出かけられます。
遠方から富士山を撮影に来られる方は予め計画を立てて来られると思うのですが、
富士山が出現するという保証がありません。(それでもすごい写真が多いので驚かされますが…)
富士山が見えていることを確認してから出かけてもいざロケ地へ行ってみると
富士山が隠れてしまったりすることもあります。
富士山を撮影しようと思った時の私の行動パターンは、まず天気を調べます。
そして季節によってロケ地を選びます。ロケ地が近ければだいたい前日にロケハンに行きます。
ロケハンに出かけると、桜なら桜、紅葉なら紅葉のスポットを一応、確認に行きますが、
季節に合った場所に出かけると時間を問わず多くのカメラマンで賑わっています。
ここ数年は特にカメラマンが増えてきたと感じてます。
しかも早い人は前乗りでロケ地に入っており、中には三脚だけ立てて場所を確保してから車中泊みたいな人も…
そんな時は午前3時に起きて出かけても、いくら地元でも場所(ベストポジション)の確保ができない状況です。
それでも写真を始めた頃は自分もその中に紛れて夢中になりながら富士山の撮影をしていました。
そんな中で、徐々にある思いが芽生えてきました…
「賑わっているところだとどんなに頑張っても他のカメラマンと同じ写真しか撮れないなぁ」と
そして、人と同じような写真を撮っていたら自分の個性が出せないと感じるようになりました。
それから「できるだけ他人と被らない写真を撮る」ことを心がけ、撮影場所や時間などを切り替えるようになりました。
それを象徴する写真がこちらです。
*こちらの写真は National Geographic Editor’s Spotlight に掲載されました。
この写真を撮影した時には私以外のカメラマンはいませんでした。
ほんのちょっとした工夫で他の人とは一味違った作品ができました。
そんな訳で、最近ではカメラマンで賑わっている撮影ポイントにはほとんど行かなくなりました。
空いていたり、人がいないことで「他人と被らない写真」が撮れる確率が高くなります。
とは言え…「他人と被らない写真」を追求していくといろんな制限が出てしまい、
逆に撮影の範囲も狭くなって難しいという問題が出てきます。
それでも地元に住んでいるというアドバンテージを活かしながら…
これからも自分らしさを出すために視点を変え、
課題をひとつずつ克服ながら新たな「富士山」を追求しようと思います。
富士山の撮影については他にも思うところがありますのでまた続編を投稿したいと思います。