2017年より新たな試みにより、ドローンを導入いたしました。
この記事を書いている時点でもまだ完全にドローンによる撮影を完全に確立しているわけではなく、
搭載されているカメラに対する操作も試行錯誤の連続です。
私がドローンを導入した理由はラジコンやその類いのものが好きというわけでなく、(むしろ苦手な方です…)
ただ単純にカメラとして欲しかったのです。
当たり前のことですが、カメラマンとして地上から富士山や青木ヶ原樹海などの自然風景を撮影していましたが、
ちょうどドローンが世に普及しはじめた頃…
「ここってちょっと上から見たらどんな風に見えるんだろう?」とか考えるようになりました。
そしてネットで色々調べ、最初は小型のドローンを考えていたのですが、
ドローンに搭載されているカメラとしての性能を重視して小型のドローンをやめて
プロ用とまではいきませんが、購入当時としてはそこそこの性能のものを選びました。
とは言え、地上でカメラの撮影だけに集中できるのとは訳が違い、操縦しながら写真を撮るという
経験したことのない領域に足を踏み入れました…
もちろんワクワク感もありましたが、それよりも緊張感がすごくて戸惑いました。
幸い住んでいるところが田舎なので練習場所にはそれほど制限がなく、困ることはありませんでした。
ある程度、操作方法がわかったところでいざ撮影へ。
賠責と機体の保険に加入していましたが、それでもドローンを嫌がる人も中にはいるので
最初は早朝の本栖湖で撮影を試みました。
この場所は水がキレイで透明度が高いといいうことを事前に知っていたポイントです。
ドローンのカメラからの映像を見ているだけで想像以上の美しさでした。
あまりの美しさだったので後日もう一度、今度は紅葉も時期で湖面からモヤが出ていました。
自分の中では気に入っている写真なので携帯の待受画面に使っています。
それから何度かフライトを重ね、今度は富士山と青木ヶ原樹海を空撮。
これらの光景はドローン(もしくはヘリ)でなければ見られないと思います。
もともと自分は早朝に人の少ないところで撮影をしていたのでこれまで問題が起きたことはありません。
ただ一度だけ、富士山の二合目で怖い思いをいたことがあります。
ドローンを飛ばしている時に自分の立っている位置より低い谷へ向かって飛ばしていた時のことです。
急に通信が途絶え…手元の画面が真っ暗になりました。
この時は「ああ、やっちまった!」という絶望感でした。
コントロールが効かなくなり、機体が谷底へ落ちるものばかりだと思い込んでいました。
ところが、(後で知ったのですが)ドローンのバッテリーにコンピュータが入っていて
このような状況になった時に機体が自分で判断し、通信できる位置まで戻ってくるという機能。
絶望感と機体を回収しなければという思いで立ちすくんでいたら…
ドローン特有の独特な音が聞こえてきました。そして上昇して機体が私の視界に入ってきました。
なんとか再び制御できる状態に戻って事無きを得ました。
バッテーリーも値段がそこそこ高いのですが、それだけの価値があるとこの時初めて感じました。
そしてドローンの本体にも自動車みたいに衝突回避するためのセンサーまでついています。
最新技術ってすごいんだなとつくづく感じました。
保険も賠責と機体で自動車並みにかかりますが、使う人にはそれなりの責任があるので
それはそれはそれで受け止めています。
ともあれ比較的簡単に日常生活からかけ離れた世界や鳥の目線で写真が撮れることが
ちょっと前までは想像もできませんでした。
カメラマンとしてドローンを使った撮影はまだ全体の1割程度なのですが、
明らかにドローンを取り入れたことによって視野が広がったことを実感しております。
夜寝る前にあそこからドローンあげて見たらそんな風に見えるんだろう?とか考える時があります。
そんな風に考えた時はメモに残して必ず撮影してみようと思っています。
その時はまた記事にしてアップしようと思っています。
また、違った角度から富士山や周辺の自然を空撮してご紹介したいと思います。
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