富士山と桜といえば日本の硬貨にも使われるほど我が国の代表的な「象徴」ですね。
中でも河口湖から撮影する富士山と桜の写真が圧倒的に多いと思います。
こんな感じではないでしょうか?
桜を撮れる期間は短いので、当然桜の時期になれば多くのカメラマンが「富士山と桜」を狙って河口湖に集まります。
昨年(2018年)の桜が開花した頃、前日からカメラとドローンを用意して夜明け前に撮影に出かけました。
上の写真が撮れるような場所に向かうと想像以上に多くのカメラマンが集まっており、
とても撮影する気にはなれませんでした。その中には地元の友人であるカメラマンもいました。
ロケ地が混むことは容易に想像できることなのですが、「ここで写真を撮ったところで他のカメラマンと被ってしまう。」
そんな思いから車からカメラを出さずに試しに対岸からドローンを飛ばして見ることにしました。
対岸はとても桜が綺麗なのですが、地上からだと桜と富士山を絡めた写真が撮れません。
そのため、カメラマンは一人もいませんでした。
そしてここでドローン登場。早速、清々しい春の河口湖にドローンを飛ばしてみました。
対岸の人混みから逃れてちょっとした空中散歩気分。
画面を通じてですが、「こんな風に見えるんだ。」とワクワクしながら撮影していました。
そして少しドローンを降下させると桜並木の上に富士山という珍しい写真が撮れました。
ドローンを使ったことにより個性的な写真が撮れました。
この日撮影した数枚をSNSや写真共有サイトにアップしてみました。
そして数ヶ月後…たまたま見ていたナショナルジオグラフィックに桜の特集が公開されていました。
“25 gorgeous photos of cherry blossoms”
「豪華な桜の写真25枚」とでもいうのでしょうか?何気なく見ていたら15枚目にこの日の写真が掲載されていました。
こういうのって本人には知らせてくれないものなのですね。
ともあれオリジナリティを追求する上ではいい成果だったと思います。
この日は少し風があったので湖面がちょっとだけ揺れていますが、富士山を撮るにはいい雲も出ていました。
そして1年経った今年(2019年)の同じ時期にもう一度撮影に行きました。
また河口湖北岸の桜の名所へ行って見ると多くのカメラマンで賑わっていました。
数枚撮影してから対岸へ行き、同じようにドローンを飛ばしてみました。
桜は昨年の方が綺麗だったと思います。風もなく穏やかで空にはほとんど雲もありませんでした。
撮影していると友人のカメラマンが来て、もう一台ドローンが飛んでいると言ってました。
ドローンを導入したことによって日常生活では見ることのできない風景が撮影できるという一例ですが、
普通に写真撮っていても「富士山と桜」の写真は難しく、まだまだ課題は多いと思います。
これからもまた違った角度や発想で狙い続けたいと思います。